伊勢西国三十三所観音霊場 10番札所金剛座寺に到着しました
御本尊:如意輪観世音菩薩
御真言:おん ばらだ はんどめい うん
紀勢本線 佐奈駅から徒歩28分(麓の参道まで)
予約制乗り合いタクシーでん多 神坂公民館から徒歩15分(麓の参道まで)
伊勢西国三十三所 金剛座寺の駐車場情報
恒例となっております駐車場情報

金剛座寺案内板
「本堂まで400m 車であがれます」途中の霊園横に停めるよりも、本堂に近いので本堂横(山門の外の辺り)まで車で行きましょう。
山門の外にある駐車できそうなスペース
山頂まで行くと現われるひらけた場所

金剛座寺駐車場
入り口の辺りは一見狭いですが、写真の通り重機を載せたトラックが入れるくらいなので普通車なら楽勝のはずです。

金剛座寺駐車場2
こんな愉快な車も停まっています!
ただ道幅が狭いところがありますので、すれ違いには注意してください。以上駐車場情報でした。
金剛座寺へ参道から入ります
車道から入る場所で仏様が笑顔でお出迎え

一隅を照らす看板
お寺の方が描かれたのでしょうか?なんだかなごむ笑顔の仏様。
巡礼をしているとだんだんわかってきました。「一隅を照らす」この標語があるお寺は天台宗系のお寺です。
伊勢西国三十三所 金剛座寺参道入り口
南無如意輪観世音菩薩の旗

金剛座寺参道入り口
遠くからでもよく見える幟旗。さあここから軽く山登りになります。
いきなり細い道
車だとなんだか不安ですが

参道細い道
先ほど看板にあったとおり、車でも通れます。その証拠にガードレールがあります!

しばらく行くと霊園がありますし、とにかく車で進入OKです!
お食事中の方すみません
道路は舗装されていて登りやすいですが、前日雨が降ったせいか、ミミズが大量に即身仏に…

足元に…

今日この場所この時を私が通ったのもご縁。よく私が来るまで生きててくれたなとその辺で拾った棒に引っ掛けて

バイバイミミズ
車に踏まれないように、脇の葉っぱの中にポイ。ミネラルウォーターまでかけるサービス精神。
ミミズやザリガニって雨が降るとワンチャンスを狙って大移動しますからね。その冒険心は見習いたいところです。

調子に乗ってもう一匹ポイしようとしたところで、恐怖体験
そのミミズ?にはヌタウナギのような丸い口と円形に歯のような模様がびっしりありました!
アラフォーのおっさんが「ひぃ」声にもならないような悲鳴を上げるハメに…動揺して写真は撮れず。

「歯のあるミミズ」で画像検索しましたが、ゾワゾワした気分になっただけでした。新種を発見したい方はぜひ金剛座寺まで急いでください!
金剛座寺続く山道
緑のトンネルの中を進みます
鳥の鳴き声、雨上がりの澄んだ空気。気温は高いですが、爽やかな風が通り抜けるので、山登りにはちょうどいいコンディション。息を整えながら山道を楽しみます。
左手をご覧ください。柵がただの棒切れになっております。車ですれ違う際には注意しないと、ガードレールに花添えて青春あばよと泣くことになるでしょう。
ところどころ待避所があるので、停まって対向車をやり過ごすのが得策です。
相変わらずミミズは落ちています。
いきなり現われる分岐点
目的の金剛座寺は右側ですが…

突然分岐点
左に行くと「久遠陵・高尾谷・本堂」誰かを祀る陵墓やお堂があるんでしょうか?

分岐の先
ぱっと見た感じ広場のような空き地が広がっています。調べてみようかと思いましたが、時間がないのを思い出し、先を急ぐことに。

先ほどの分岐を過ぎると間もなく霊園に到着。そこからさらに歩くと
金剛座寺山頂に到着
ようやく頂上に到着

頂上金剛座寺
麓から400m。参道は山道でしたが、舗装されていたので歩きやすく、10分足らずで到着。
山門に突き当たって右へ行けば広い駐車スペースがあります。
伊勢西国三十三所 金剛座寺案内板
またまた発見

金剛座寺案内板
どんな辺鄙な場所にもありますね。
金剛座寺の山門
山門にしめ縄で結界がしてり、この先が聖域である事をしめします。

金剛座寺山門
前回の黄檗宗 円福寺に続いて、初めての宗派 天台宗修験道。修験道と聞くと仏教と山岳信仰が結びついた独自の宗派。山から山へ渡り歩く荒行を連想してしまいます。
比叡山でも千日回峰行という山道を歩き回る荒行がありますが、金剛座寺は荒行の道場なのでしょうか?


しかし、この趣のある山門。建ってから随分年月が経過しているのが見て取れます。雨、風、日光が作り上げた風合いが大変趣があります。
「今日私が来るのを待っていてくれたんだな」なんとなくそんな不思議な感覚になりました。見とれてしまいましたが、ずっとここにいるわけにはいきません。門をくぐって本堂の方へ向かいます。
金剛座寺の鐘楼
こちらも味のある鐘楼

金剛座寺鐘楼
「一礼してから撞いてください」というだったので、もちろん撞かせていただきます。
ゴ~ンといういい音が山の静けさに響き渡りました。他のお寺でも鐘を見てきましたが、撞いたのは始めて。なんだか念願が叶ったような気がします。
金剛座寺工事中の本堂
なにやら工事中です
寛永二十一年(一六四四)建立の本堂ですが、足場が組んでありました。山門の外で工事をしていた男性に聞くと台風被害にあって修繕中とのこと。

金剛座寺本堂正面
江戸時代初期から今まで様々な災害があったと思いますが、よく私を待っていてくれたなあと思うと自然と合掌していました。今日のご縁に感謝したいと思います。

金剛座寺 文化財の鰐口
コーンコーンとよい音がします
しかしこちらは金物なので古さはイマイチ伝わりませんでした(笑)
ではこちらで読経したいと思います。
…が!今までの山寺や無人寺では本堂の門が固く閉ざされており、入るどころかご本尊を隙間から見ることもできないパターンが多々ありました。
金剛座寺も見ての通り、鰐口のしたに結界が張ってあります。あきらめていたのですが
まさかのOK出ました!
本堂に入ってお参りください

本堂に入ってよし
ありがとうございます。この巡礼のルールなのでご本尊にカメラを向けたりはしません。では遠慮なく入らせて頂きます。
※靴は脱ぐタイプの本堂です
金剛座寺 御本尊如意輪観音
巡礼者へのご配慮に感謝

如意輪観音
本堂内、ご本尊の祀られている御厨子は閉まっていましたが、代わりに如意輪観音の写真が飾られていました。

「ご開帳をご希望の方はご連絡ください」参拝者ファーストでありがたいですが、わざわざ呼びつけるなんて恐れ多いのでできません(笑)

御朱印仏画について
伊勢西国三十三所の公式御朱印帳以外にも対応して頂けるようです。
なんとQRコードにも対応
小銭要らずのQRコード

QRコード対応
今回はあらかじめ小銭を大量に用意しましたが

理由はこちらで(笑)
本堂の左側にある御朱印受付
御朱印はセルフで

金剛座寺御朱印所
伊勢西国三十三所10番札所金剛座寺御朱印

金剛座寺御朱印
気になる建物 佐那文庫
金剛座寺の庫裏兼図書館でしょうか?

佐那文庫
住職の居住スペースだとしたら、勝手に入るのもはばかられるし…とちょっと悩みましたが

佐那文庫の門番

私の大好物の趣だらけで気がつくと意外と時間が経過していました。今までの札所の中でも間違いなく心に残るお寺でしたが、これでおいとましたいと思います。
さあ多気町の旅は続きます!