伊勢西国三十三所観音霊場 2番札所 金剛證寺(こんごうしょうじ)
御本尊:福威智満虚空蔵大菩薩
祭 祀:十一面観世音菩薩
御真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
交通手段
・土日祝日に五十鈴川駅から三重交通が運行
・伊勢志摩スカイライン
伊勢西国三十三所2番札所 金剛證寺の本堂
石段の下から

石段から見上げた本堂
石段下から見上げた本堂。伊勢神宮の鬼門を守る位置に建てられています。樹齢の高い大木もあり、いかにも霊峰といった雰囲気で自然と落ち着く空間。
巡礼って人それぞれいろんな目的があると思います。供養、祈願、御朱印集め、パワースポット、運動etc ここ金剛證寺はすべてを満たすスポットです。

金剛證寺本堂
歴史を感じさせる本堂です。
重機もない時代に、しかもこんな標高の高いところに建てるのは大変だったでしょう。
本堂に限らず、朝熊山山頂に鎮座する広大な敷地の伽藍を整える。考えると気が遠くなります。
ではお参りさせて頂きたいと思います。
おっとその前にどうしたものか
「履物をぬいでお参りください」と看板があります。木製の階段に土足で入るのは抵抗があるので、石段で脱ごうかと思ったら、看板の位置までズンズン土足で行く人がけっこういます。

知らない人の靴
知らない人の靴。私もこの位置で脱ぎましたが、どちらが正解なんでしょう?重要文化財級の建築物に土足で入れるようなガッツは私にはありません笑
とにかくお参りさせて頂きます。中央にいらっしゃるのは十一面観音菩薩。般若心経も早口だけど滑らかに唱えられるようになってきました。(周りで見ている人にはブツブツ言っているだけに見えると思います)
御本尊の福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくうぞうだいぼさつ)は式年遷宮の翌年だけ一般公開されるそうです。
金剛證寺の御朱印をいただきました

金剛證寺の御朱印
ご本尊は黄金の観音様。御朱印はご本尊に向かって右側に受付があります。こちらは本堂の拝観時間9:00〜15:45まで常駐していただいているようで大変助かります。
万金丹もちろんゲットします
旗が立っていました

万金丹売ってます
おみやげを売っている弘法茶屋。境内には自販機はありませんが、ここでコーヒーを飲むことが出来ます。そして朝熊山のおみやげといえば出ました!落語にも出てきた万金丹!もちろん購入。
万金丹は伊勢参拝の名物で旅人は必ず買ったといいます。当時の金額は一袋3文(1文=25円とすると75円)
現在の金額は395円也 お釣りの5円は「御縁玉」ということで5円玉を小袋に入れていただきました。財布に入れておくとご利益があるそうです。


実は万金飴
万金丹は腹痛などに効くそうですが、第何類医薬品なのかな?医薬部外品か?と思ってパッケージを確認したら、万金丹(薬の方)じゃなくて万金飴(お菓子)を買ってしまった模様。

(頭は悪い)
おちんこ地蔵尊
もうひとつの目的地(笑)

おちんこ地蔵あっち→
そして隠れたメインイベントおちんこ地蔵尊。地蔵菩薩といえば子供を守ってくださる菩薩様。
しかし名前がすごい。子供が見たらテンションがブチアゲのネーミングです。
おちんこ地蔵とご対面
お?意外と普通のお地蔵さんか?

おちんこ地蔵祠
こちらのおちんこ地蔵は子宝にご利益があるとのこと。どんな立派なモノをお持ちのお地蔵様かと思いましたが。


おちんこ地蔵アップ
余談ですが、
朝熊岳では天長二年弘法大師様が、三鈷洞に於いて求聞持法を修法したのに始まり求聞持堂が建てられました。その後、行者の方々はこの堂内に置いて百日間御籠りして一心に虚空蔵菩薩求聞持法を修し、それによって心が清められ智慧を授かり記憶力が増して、一度聞いたことや、習ったことは終生忘れる事なくその学力と素行によって立身出世の道が開かれていきました。
(パンフレットより)
この故事に基づき、金剛證寺では学業成就のご祈祷がうけられます。祈願の後は、それと合わせ技でおちんこ地蔵にお参りしましょう。
おちんこ地蔵→おちんこ→落ちん子→(受験に)落ちん子ということで大伽藍全体を受験の聖地に…どうでしょう?
※もうすでにあるかも?

勝手に一人で考えました。ただただ歩いているといろんなこと考えるな~
そろそろ下山の準備を
仁王門

仁王門
本堂や壁など朱色が多い境内にあって、こちらは古い木の風合い。歴史の重さを感じさせる建造物です。
スカイラインからはかなり近い位置に立っています。
登山口へつながる旧参道
ちょっと登山道を探してうろついている最中です。地図では道が近い間隔でつながっているんですが、実際歩くと大違い。
結構距離があるので疑心暗鬼&方向音痴になってしまいます。

旧参道
おちんこ地蔵から下って行き望海院、孝源院という古いお堂がありその先が旧参道方面。
理論上、登山道の方へ戻れるはずですがわざわざ 本堂の方へ引き返し時間をロスしました。
伊勢志摩スカイラインの道路に出てしまうんじゃないかと錯覚しがちですが、地図では登山道の方へつながっています。
境内は広いので迷っているうちに11時近くなってしまいました。
次の目的地へ向かいます!(また山道か…と考えると気が重い)