伊勢西国三十三所 13番札所 千手院賢明寺
御本尊:千手世音菩薩
御真言:おん ばざら たらま きりく
久居駅より徒歩15分
賢明寺の山門
久居の住宅街に突如現れる、久居の観音さんと親しまれるお寺。なかなか存在感のある山門です。
細かい話ですが、お寺のホームページでは賢明寺(けんみょうじ)となっていますが、伊勢西国のパンフレットでは振り仮名表記が(けんめいじ)となっています。
どちらが正解?(ホームページの方だろうな)

賢明寺の山門
結構迫力があります。この近くに真宗高田派のお寺がありましたが、そちらは住宅街に溶け込むような感じで存在していました。
でかいので正面から写真を撮るとき、電柱や建物がかぶってしまうのがちょっと残念。
山門の仁王様
山門の格子の向こうには仁王様がいます。

賢明寺の仁王様
山門も朱色、仁王様も朱色。ちょっと年季が入った仁王様と思ったら。山門は平成5年に改修されたそうです。
裏側から見た山門
門をくぐって裏側から見た写真

山門裏側
山門は裏側から見ても立派です。増長天と毘沙門天が安置されています。裏側から見たほうが白い土塀と山門がセットで見渡せていい感じです。
桜の木がありますが、まだ咲いていませんでした。桜が咲いているとお参りの人が増えて、心静かにお参りできないのでむしろ咲いてなくてヨシ!
朱色で統一された境内

賢明寺の鐘楼

手水舎
山門、鐘楼、手水舎 色んな建造物が朱色で統一されています。井伊の赤備えのようです。
その朱で塗られた建造物すべてに白い謎の模様が描かれています。雲でしょうか?
境内には世話人の方がいらっしゃいました、聞いてみればよかったかな?
賢明寺の本堂
本堂は朱色ではありませんでした。

賢明寺の本堂
本堂が建てられたのが大正5年(1916年)100年以上の時が経過していますが、外観がきれい。中央の立派な灯篭は津市の指定文化財。
藤堂家より寄進されたもの。柵がしてあります。でないと子供が境内で遊んだりしたときにもたれたり、登ったりしますから。
私も近所のお寺が広かったので、かくれんぼで灯篭の裏に隠れたり、台座に座ったり登ったり、獲ってきたダンゴムシを並べたりしました…
野球をしたときにホームベース兼キャッチャーにしたこともあります。(灯篭に当たったらストライクな!)今考えるとヤバい…
まあそれは子供の頃の出来事なので時効ということでお参りしたいと思います。
賢明寺のびんずる様
本堂の脇にちょこんといらっしゃるびんずる様

びんずる様
なんとびんずる様(賓頭盧尊者)も朱色です。あ?彼は元々赤っぽい色をしていました。おびんずるさんと呼ばれて親しまれる方ですが、実はお釈迦様のお弟子さん。阿羅漢という悟りを開いた たいへん偉い出家者です。
ただお酒がやめられず、お釈迦様に怒られたというエピソードの持ち主。でもそういう完璧でないところも私たち凡夫に親しまれる理由かもしれません。
自分の体で調子の悪い部分と同じ箇所と同じ箇所を撫でると病が治るという功徳があるそうなので、撫でてみようかと思いましたが、津観音の撫で石を先ほど撫でてきたばかりだし、世話人の方にジジクサイと思われるのがこっ恥ずかしいので止めておきます。
さあ、本堂へと思って靴を脱いだところ、こちらも靴のままでOKとのこと。世話人の方に教えていただきました。
納経をした後
人が見ていたので般若心経と御真言をブツブツ唱え、セルフ御朱印を頂こうとしたところ

賢明寺のセルフ御朱印

と思っていたら、また世話人の方のお世話に。庫裏の方にいるご住職に声を掛けて御朱印帳を渡していただきました。

パンフレットはお志100円以上と書いてありましたが、けっこうざっくばらんです。いいのかな?と思いながら一部頂きました。あとでお賽銭箱に100円入れておきます。
本堂にも入れていただきました

ありがたいことに、私のような見ず知らずの人間にもウェルカムな対応です。本堂に上がらせていただき、ご本尊の隣に安置されていた如意輪観音像も見せて頂きました。(本堂は靴を脱ぎます。念のため)
鎌倉時代の作で、時代ごとに部分的に修復し現代に伝わっているそうです。職人の技が現代に伝わっているということですね。
ちなみに世話人の方は常駐しているわけではなく、たまたま今日、団体参拝のバスツアーの方がみえるということでお手伝いにきていたとのこと。
なんともラッキーな偶然。
ご住職登場
少しお話をしていると、ご住職が本堂にいらっしゃいました。そこでびっくり、お坊なのに頭に髪の毛がある!一瞬、真宗のお坊さんかと思いましたが賢明寺は天台宗のお寺。この巡礼中に何人もお坊さんにお会いしましたが、初めてです(笑)
実家が真宗なので巡礼を始めた頃は、剃髪されてるお坊さんの方が見慣れてなくて新鮮でしたが、約半分の札所を回ったところでまさかの出会い(笑)
ありがたく御朱印帳を受け取り賢明寺を後にしました。
伊勢西国三十三所 賢明寺の御朱印

賢明寺の御朱印
ちなみにその後の団体参拝バスですが、私が来たのとまったく同じ道をマイクロバスが狭そうに走ってきました。軽く手を振ってみましたが何人の方が気付いたやら(笑)
本日はこれで打ち止め!4日目へ続きます。