21番円福寺を出発 元19番蓮光寺を目指したいですが…
伊勢西国三十三所観音霊場巡礼6日目。途中で選択を迫られています。いつもなら歩きながら地図を見たりバスの時間を調べたりするんですが、今日は特別ゲスト(笑)がいるのでそれができず!現状まだノープランです。
今回の巡礼のルールでは元××番は無理に行かなくてOK。JR亀山駅に戻って四日市の25番 勅願院観音寺へ向かうのもありですが、ここまで来て蓮光寺をパスして行くのは心残りな気がします。
いちおう土地勘のあるおじさんにダメ元で蓮光寺のことを聞いてみます。

亀山駅に行ったほうがいいよ!

行ったことがあるようなニュアンスですが、どうもねえ(笑)
どちらに行くにしても南下する方角です。歩きながら考えたいと思います。
伊勢西国三十三所 21番円福寺を出発します
長~く続く道路。おじさん曰くどっちにしても5kmは歩くとのこと

円福寺の前の道路
亀山駅へ向かうには、そんなに迷うような道ではないそうですが、いつまで付いてきてくれるんでしょうか?
おじさんの中では もうすでに仕事の休憩時間中という設定はなかったことになっています。
亀山の市街地を行く
先ほどまで山の中を歩いていましたが店も民家も増えてきました

亀山市街地
この信号を右へ曲がり亀山バイパスの方向へ。やはり街中は山道よりも安心感があります。人気のないところで倒れたら遭難してしまいますから!
そういえば先ほど「住山口」というバス停の前を通ったので時刻表を確認しましたが、コミュニティバス白川ルートで乗れそうな時間はありませんでした…
これでバスは使えないというイメージがついてしまい、少々尾を引くミスに繋がることに…
亀山バイパスのトンネルをくぐります
この辺りからまたちょい山道?

亀山バイパスのトンネル

昼食にしようと思ってたんだけど まだ食べてないや
何も食べずに行軍するのはキツいですが一緒に食べにいくのもなあ…ちなみに野登~両尾~ここまでコンビには皆無

また田園風景
歩いてる途中で



さわっちゃったよ!
亀山図書館の先の突き当たり
左へ進みます

左折亀山公園方面へ
ここに着くまで「羽若西野」「西野南」とバス停をスルーしてしまいましたが、待ってればバスが来たと気付くのは、また後のお話。少なくともこんなに歩く必要はなかった…
そこを左に曲がると亀山公園ですが、我々はまっすぐ進みます。
急遽亀山菖蒲園へ
ここでまたハプニング。おじさんが菖蒲園へ行けと言い出しました

亀山菖蒲園へ


うちの近所にも菖蒲が植えられていますが、まだ見ごろではなかったような気がします。それに予定外の場所に寄って時間をロスしたくないのが本音です。


亀山菖蒲園のきれいな菖蒲をお楽しみください
はい案の定 時期尚早でした(笑)

亀山菖蒲園の菖蒲
あら~っと思ってたら おじさんはシルバー人材が悪いと言い出し、ベンチにどっかり座り込み煙草をプカプカ。
そこへ休憩中の警備員のおじさんと、菖蒲を見に来たおばさん連中が登場。全員知り合いっぽくはないですが、すかさずおじさんがからみます
このお兄さんなんて××からワザワザ来てくれたのに!



その後みんなでコロナ談義に突入。亀山市民のコロナに対する警戒心は温度差があるようです。
もちろんコロナ無頓着なのはおじさん。その最中、何気なくバスの話をしているとおば様の一人が

慌ててスマホで時刻表を調べると亀山中学校前バス停 あと3分でバスが来る!(さわやか号というコミュニティとは別の巡回バス)

その場にいた皆さんにお礼を言って行こうかと思ったら、おじさんだけはバス停まで付いてきます。
バスに乗るとき
まさかバスに一緒に乗ってくるつもりでは?と思っていたら

なんだか急におじさんと別れるのが寂しいような気分に…
振り回されたような気もしましたが、見知らぬ私に2時間以上も付き合ってくれたおじさん。おじさんの根底に流れていたのは遠くから来た私へのおもてなしの精神でしょう。
歩くの遅いな~とか思ってたのが本当に申し訳ない。お釈迦様が言いました。この世のすべてはお互いに影響しあっている。
お米に例える有名な話ですが、
種籾を田んぼに撒いたから稲の芽が出た、そこに光が当たる、必要な温度が保たれる、雨が降る、風が吹いて受粉する、収穫する、運ぶ、店頭に並ぶ、我々の元に届くまで人の力だけではなく 自然からも影響を受けている
おじさんと会ったのも、今日巡礼でたまたま亀山に来た(多気地区に行くか迷っていた)
池山バス停でなんとかバスに間に合った、宗徳寺で話し込んだ、崖登りを途中で断念する、原田製菓舗の前を通る(通らない方がショートカットだった)
これのうちどれか一つが抜けててもありえなかったわけです。こうして蓮光寺へのバスに乗れたのもおじさんが菖蒲園へ行こうと言ってくれたからです。
今考えると おじさんは休憩したくなるほどクタクタになるまで一緒に歩いてくれたということだし、私が写真を撮っているのを見て、本心でいい場所に案内してくれたのかもしれません。
すべておじさんと観音様のありがたいお導きと感謝しましょう。
伊勢西国三十三所 元19番蓮光寺をめざしてバスに乗ります。

あんたも若い子から見たら十分おじさんやでな

おじさんが仲間から外れた